資産の見直しは、商品の入れ替えからではなく「全資産を一枚に並べる」ことから始まります。現金・投資信託・株式・保険・不動産・ローン・iDeCo。すべてを1つの表にした瞬間、どこに偏りがあるかは、専門知識がなくてもほぼ見えてしまうものです。
第一に、資産をすべて書き出す(金融機関・商品名・評価額・コスト)。第二に、負債を書き出す(ローン残高・金利)。第三に、資産から負債を引いた純資産を出す。第四に、資産の構成比を出す(現金が何%、株式が何%、保険が何%)。ここまでやると、「現金が7割を超えている」「特定の1銘柄に2割集中している」といった事実が数字で現れます。
見えないものは直せません。見えたものは、たいてい直せます。
診断の現場で繰り返し見るのは、①現金過多(増やす力が働いていない)、②集中(特定の銘柄・資産・通貨への偏り)、③高コスト(信託報酬の高い投資信託や重複した保険料)の3パターンです。逆に言えば、この3つを点検するだけで、見直しの論点はほぼ出揃います。
評価は、目標との整合で行います。同じ現金5割でも、来年家を買う人には適切で、30年後の老後資金が目的なら過大です。だからこそ、見直しの前に「いくら・いつまで・何のため」を言語化しておく必要があります。
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