教育費の設計で重要なのは総額ではなく、支出の集中する時期を知ることです。ピークは一般に、子どもが高校から大学に在籍する期間。特に大学の入学年は、受験費用・入学金・前期授業料が重なり、1年で数百万円が動きます。この山に向けて「いつまでに・いくら」を決めるのが教育資金設計の本体です。
5年以内に使う教育費は、元本の安全性を優先して現金や定期性の預金で。10年以上先の大学費用は、積立投資で育てる余地があります。使う時期が決まっているお金を相場に晒し続けると、進学の年に下落が来たとき打つ手がありません。逆に、遠い支出まで全部現金で備えると、インフレに削られます。
教育費は金額の問題である前に、時期の問題です。山の位置が分かれば、備え方は決まります。
児童手当をそのまま積み立てるだけでも、大学入学までにまとまった土台ができます。ここに毎月の積立を上乗せし、高校入学あたりからリスク資産の比率を段階的に下げていく。この「時間とともに守りに寄せる」設計が、教育資金の王道です。
また、教育費のピークは親の老後資金の積立と重なります。教育費を優先して老後の積立を完全に止めると、最後の複利の10年を失います。両立のバランスこそ、世帯ごとの設計が要る部分です。
進路の想定別に、いつ・いくら必要かをライフプラン簡易シミュレーションで確認できます。教育と老後、二つの山を一枚の地図にしてみてください。
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