コンサルタントの資産形成で重要なのは、「いまの年収」ではなく「昇給カーブと離職の自由」を前提に設計することです。マネージャー、シニアマネージャーと昇進するたびに年収が数百万円単位で跳ねる一方、30代での転職や独立が当たり前のキャリアでもあります。だからこそ、資金を長期でロックしすぎない設計が合理的になります。
多忙な時期に毎回積立額を考え直すのは現実的ではありません。おすすめは「昇進・昇給のたびに、手取り増加分の半分を積立増額に自動で回す」というルールを最初に決めてしまうことです。生活水準の上昇を半分に抑えながら、入金力は昇給と一緒に育っていきます。
判断を毎回しない。ルールを一度だけ決める。激務の人の資産形成はこれに尽きます。
60歳まで引き出せないiDeCoに余力のすべてを入れてしまうと、独立時の運転資金や学び直しの資金が塞がります。近い将来に動く可能性があるなら、流動性のあるNISAと現金を厚めにし、iDeCoは税率の高さと相談しながら一部に留める。この順序の判断こそ、年収の絶対額より効いてきます。
また、賞与比率が高く手取りが読みにくい報酬体系では、月給ベースで生活し賞与は原則すべて投資と防衛資金に振り分ける、という区分が家計を安定させます。
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